とろっとろ!絶品!季節限定のチーズモンドールおすすめの食べ方。
モンドールチーズの季節がやってきました。
ボジョレヌーボーの解禁日と共に、「モンドールチーズの季節が来たなあ」と思われる方も多いのではないのでしょうか?とろっとろの食感が絶品で、ワインとの相性も抜群な「モンドールチーズ」。ここではその食べ方を紹介していきます。
モンドールってどんなチーズ?
「モン・ドール(Mont d’Or)」。このチーズは、フランスとスイスの国境、ジュラ山脈で作られています。モン・ドールとは、山の名で、”黄金の山”という意味を持ちます。牛の生乳から作られる柔らかいチーズです。一般的に出回っているチーズの中では、カマンベールチーズのイメージが近いでしょうか。カマンベールチーズの中の柔らかいところをとろっとろにしたような、そんなクリーミーでリッチなチーズなのです。一般的な形は、直径約15cm、高さ5cmほどの円盤状。“エピセア”と呼ばれる、もみの木の樹皮で側面を囲まれています。
モンドールはウォッシュタイプのチーズなので、定期的に塩水で表面を拭きながら熟成させます。これを、「コンテ」というチーズを作っているコンテ職人さんが全て手作業で行っています。この作業によって表面にはクリーム色~オレンジ色の表皮が形成されるのですね。また表面に敷布の布目が移ります。拭く頻度や箱詰めのタイミングによっては、モンドールの表面に白カビが生えますが、この白カビはカマンベールチーズの白カビと同様、食用上無害なものであり、ブラシなどで除去されてから出荷される場合と、そのまま出荷される場合とがあります。
秋~冬、季節限定幻のチーズ!
さて、先ほどの「コンテ」職人さん。「コンテチーズ」というのは、フランスで最も愛されているフランスでの消費量ダントツ No.1 の大人気チーズですから、春から秋にかけて牛が出すミルクは、次から次へとコンテチーズを作るために消費されていきます。コンテチーズを作るためには大量の生乳が必要になりますので、とても、モンドールのために用意される生乳なんてありません。しかし、冬は様子が違います。牛は冬になるとフレッシュな牧草でなく、干草を食べるようになります。すると、牛の出すミルクの出る量が少なくなってしまうのです。そして、昔は雪が降るとチーズ工場にミルクを運ぶことができなかったので、自分の家でチーズを作っていました。そこで作られたのが、熟成期間が短くて、ミルクの量もお手頃な量で出来るモンドールだったのです(といっても、1Kg作るのに生乳7L必要!ってお手頃ですか?)。ですから、モンドールは冬が到来する11月から3月くらいまでの間作られる季節限定のチーズとして長年続いてきました。でも、あまりにも人気が出てきたため製造期間は前倒しになり、今では8月15日から翌3月15日の間製造してもよいことになりました。1年を通していただきたいところですが、夏場はモンドールが傷みやすいので製造されません。夏はコンテ、冬はモンドール。自然の中で息づくチーズの理にかなったありかただと思います。季節の楽しみがあるというのは素敵なことですね。モン・ドールは秋が深まるごとにつれて熟成がどんどんと進んでいきます。そんな限られた期間で味わいの変化があるのも、モンドールならではの楽しみ方なのではないでしょうか。
熟成が楽しみなとろっとろチーズ♪
モンドールは、先ほど紹介したように、“エピセア”と呼ばれる、もみの木の樹皮で側面を囲まれています。というのも、このチーズは熟成が進むとスプーンですくって食べられるほどとろっとろに柔らかくなるので、こうして木で囲っていないと形を保てないのです。切り分けることが難しく、表面の皮を切り取って、中をスプーンですくって取り分けるのが一般的です。円形に切り取った皮の部分は、そのまま蓋として保存のために使用しますので、取っておいてください。
製造から近いほど、弾力のある、むっちりしたテクスチャーとなります。フレッシュなミルク感があって、こちらの方が好きな方もいることでしょう。フランス人などは、むしろこちらのすこし固めのものを好むそうです。購入してすぐは、もっちり、むっちりした生乳の弾力感を楽しみ、残ったものに皮で蓋をして、さらに熟成させてとろとろに。秋~冬の変化を楽しむことができます。クリーミーでなめらか、上品でうっとりするような味わい。そのままバゲットにつけたり、温野菜につけたり。もみの木の樹皮である“エピセア”に囲まれているため、ナッツのような木の香りも美味しさに一役買っています。一度食べたらまた来年も、と人生を彩ってくれる素晴らしいチーズです。
おすすめの食べ方
モンドールの食べ方
モンドールには、主にそのまま救って食べる方法と、チーズフォンデュにして食べる方法があります。
とろっとろのモンドールをスプーンですくって→うまー(^0^)♪
1.食べる30分~1時間前に冷蔵庫から出し、室温に戻す。これが全て!と言っても過言ではない(笑)。
2.上部の外皮にナイフでぐるりと一周切り込みを入れ、皮を剥がして取り除く。この皮は蓋としてしようするので、取っておきます。
※「少しだけ食べたいな」、という時は、スプーンが入る直径5㎝位くらいの丸穴を上皮にくるりと開ける方法がおすすめです。くり抜いた皮で蓋をするのも簡単ですし、乾燥も防ぐことが出来ますよ。
3.とろっとろ、クリーミーなモンドールをスプーンですくい、バゲットや野菜にたっぷりつけていただきます。ブロッコリーやトマト、にんじんはもちろんの事、ふかしたじゃがいもやソーセージにからめるのもおすすめですよ。
4.余ったら取っておいた皮で蓋をし、チーズの表面が酸素に触れないようにしてください。表面に直接ラップを乗せてもOK.さらに木箱の蓋をかぶせて冷蔵庫で保存します。乾燥を防ぐため、さらに全体をラップで包んでおくと安心です。
5.保存したモンドールはさらに熟成がすすみますので、さらにとろっとろとなったチーズをお楽しみください。
焼いて、フォンドールとして→ウマー(^0^)♪
1.上部の皮を切り取ったモン・ドールに、少量の白ワインを加えて混ぜる。
2.にんにくのみじん切り、パン粉、ブラックペッパーなどを上にふる。
3.木箱の側面をアルミホイルでぐるりと包み(木が焦げないように)、200℃のオーブンで30分程焼く。オーブントースターでもOK。チーズやパン粉にこんがりと焼き色が付き、グツグツしたらできあがり。
4.チーズフォンデュのように、バゲットや野菜にチーズをからめて、アツアツのうちにいただきます。チキンをからめてブラックペッパーたくさん振るのが好きです。焼いた玉ねぎにかけても美味ですよ!
皮のおすすめ食べ方
中身を食べつくした後、残った皮の部分。木の移り香が香ばしく美味しくいただけます。カビが気になる場合は、キッチンペーパーなどで取り除いてください。
1.皮を下にして、とろとろ部分を上にして、フライパンで焼く。外はカリカリ、上はとろっとろ。キッチンバサミで切り分けて、パセリを振っておつまみ→ウマー♪上にスライスした玉ねぎや、ベーコンを乗せても美味。
2.刻んで、焼いて、オニオンスープに浮かべて。極上のスープになります。
3.バゲットやパンの上にのせてトーストしても、普通に美味しいです。
季節ものだから。季節を感じるパーティーの演出に
秋から冬にかけて出回るモンドール。
ハロウィン
ボジョレヌーボーの解禁
クリスマス
年末年始
誕生日や結婚祝い
どんなシーンでもモンドールは華やかにパーティーを彩ってくれそうです。
私はできればワインと一緒に頂きたいと思っています。
ボジョレヌーボーもその年によって出来が違うように、モンドールも年によって出来が違うといいます。今年のモンドール、楽しみですね。
コメント
[…] とろっとろで一度食べたらやみつきになるモンドールチーズ。シーズンに一度は食べたいご馳走チーズなのですが、どうせならワインと一緒に楽しみたいもの。 […]