メンタルに効く漢方は?うつやイライラに効く漢方はあるの?
メンタルに効く漢方は?うつやイライラに効く漢方はあるの?
ストレス外来に行ったら漢方を処方されました
ストレス外来に行ったら、抗うつ薬的なものを処方されると覚悟していたのですが、なんと、「漢方薬」を処方してくださいました。
漢方って、メンタルに効くんですか?
効くんです!
少なくとも自分は効果を感じました。
私が処方されたのは、イライラに効く
『抑肝散』(ツムラ 52番)
という薬でした。子供の「疳の虫」などにも処方される、安全なものです。
けっこう、イラっときて叫びたいような衝動が抑えられているようじな気がします。神経の興奮が抑えられ、眠りも深くなるようです。
他にもメンタルに効く漢方があるということで、調べてみました。
メンタルが不安定!症状別おすすめの漢方薬
イライラに効く漢方
抑肝散(ヨクカンサン)
神経が高ぶって興奮する状態を鎮めてくれる漢方です。赤ちゃんの夜泣きやひきつけなどにも使用される漢方なので、身体への負担が少なく安全な漢方といえます。漢方薬なので、効き目がマイルドと思われますが、自分は、わりと即効性あるのかな?と感じました。歯ぎしりもひどかったのですが、筋肉の緊張を和らげる効果も見られるようで、一時期より減少したようです。また、いわゆる更年期障害などホルモンの変動によって現れるような症状にも使用されるようです。人により様々だとは思いますが、子供にきつく当たってしまう衝動が抑えられているような気がします。認知症のある高齢者のイライラや不安感に対する効果も認められてきており、そう思うとあらゆる年齢層に使用できる漢方薬ですね。
これは、「肝」の興奮を抑える『抑肝散』に、「陳皮」と「半夏」を加えた商品です。陳皮というのは、ミカンの皮、半夏というのは生姜のことですね。メンタルを整えながら、気血を良くする効果が期待できますね。
半夏厚朴湯(ヘンゲコウボクトウ)
不安症状の強い方に効果的とされるのが『半夏厚朴湯(はんげこうぼくとう』です。「喉が詰まったような感じ」「声が出せなくなる感じ」になることはありませんか?強いストレスで、気のめぐりが悪くなると、このように、のどに何か詰まったような感じとなり、パニック障害に陥ったり、食事がのどに通らないといった症状が出てしまいます。この漢方は、気持ちが落ち込んでふさぎがちになり、閉じこもり傾向になってしまう。気がうっ滞している時に、気のめぐりをよくし、のどのあたりの違和感を緩和してくれます(明らかに咽頭部や食道に病変疾患がないという前提になりますが)。ただ、気のめぐりを良くするためには、運動が一番効果的なので、少しづつ心がけていくとよいと思います。また、日光に当たることでセロトニンも増えますので、外にでてお日様にあたりながらお散歩できるといいな、と思います。
加味逍遙散(カミショウヨウサン)
不定愁訴と言われる症状があります。これと言った原因が見つからないのに、おこる肩こり、めまい、頭痛、のぼせ、発汗、イライラ、不安。更年期の女性や、月経前症候群(PMS)でよく見られます。漢方は、「気」「血」「水」のバランスをとることをよしとしていますが、「血(けつ)」の不足により相対的に過剰となった「気」が熱に変わって、身体に上がってくることにより現れる身体の不調に効果のある漢方となっています。漢方の考え方というのは、面白いですね。ホルモンバランスの乱れという言葉を一般的には聞きますね。加味逍遙散(カミショウヨウサン)は、たまった熱を冷やして血を補い、バランスをとることによって自律神経を整っていきます。
まとめ
ストレス外来にかかったら、漢方を処方されたことが意外で、さらに効いている感じがするのが面白く、取り上げさせていただきました。しかし、漢方というのは同じ症状であっても、個人個人の体質や、心の状態によって処方をする必要があり、効果の現れ方も個々によって違います。信頼できる医療機関や、漢方医に相談されるといいですね。
肉体の健康がなければメンタルの安定もありません。ストレスを感じて調子が悪い時は休んだり、ペースを落としたり、マネージメントしていくようにしたいものです。